ハングル能力検定協会

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ハングル検定 上級受験者 インタビュー vol.3

1級合格者 이레 様

 

-韓国語の勉強のきっかけはなんですか?

 「推し活」と「ドラマ」です(笑)

 韓国語の勉強は2019年秋から始めました。コロナ禍の限られた環境で推しの音楽と韓国ドラマにすっかり夢中になり心地よさを感じました。そんな中で母が韓国語を学習してみてはと勧めてくれました。

 

 2021年秋に独学でTOPIK(韓国語能力試験) 6級に合格してからは自分自身「자, 이제 시작이야 (さあ、これからだ!)」という気持ちで一杯でした。それからはドラマの台詞で「なりきりシャドウイング」を毎日楽しんでいました。

 

 そしてもう一つの趣味である韓国語読書にチャレンジしました。

 手始めに月刊誌「좋은 생각」を試してみたものの難しすぎて挫折しました。(笑)

 それは単純に語彙力不足が原因なので、まずはサブスク(定額購読)で青少年向けのエッセイから始めました。

 

 その頃からは学習方法に悩みを感じ始めていました。

 現在は学習のための教材やコンテンツがとても多くあり、教材選びにも取捨選択が大事だと気づいたので、悩んだ末に手つかずになっていた「高級単語800」を自分の音声で朗読&録音しました。

 この本には音声がないことに気づかず以前買ってしまい放置したままだったので、ずっと気になっていた本でした(笑)

 単語帳は苦手ですが、この本はコラム形式で小説を読むように楽しくやり遂げることができたので、とてもよかったと思います。

 

-学習のポイントは「朗読」

 

 2022年8月にSNSのフォロワーの方から朗読会のメンバー募集を知り、今は週1回の頻度で参加させていただいています。

 「KBSの韓国語 標準発音と朗読」という本を使うのですが、メンバーの方々の朗読を聴く楽しみと自分が発表するために読み込む楽しさを感じています。メンバーには検定上級者も多く、良い刺激を受け試験を目指そうと思うきっかけになりました

 

 一方で朗読会を重ねるごとに独学で学んだ発音や抑揚に自信が持てず、本格的にネイティブの先生に指導を受けたいと思い始めました。

 朗読会のメンバーに「HANA韓国語スクール朗読講座」があることを教えてもらい2023年1月から全8回で受講しました。私にとっては初めてのグループレッスンでした。

 先生は事前に提出した録音課題を授業でフィードバックしながらきめ細やかに指導されます。中身の詰まったレッスンで毎週楽しみでした。

 課題文は上級語彙が散りばめられていてシャドウイングを反復する内容で、全8回の課題文はたぶん今も頭に入っているくらいすっかり自分の中に定着しました。

 私は朗読の練習は回数を決めないで「納得するまでやる」がモットーです(笑) 

 

-1級に向けての学習方法

 

 今回の1級合格は朗読会の仲間であり今は私の先生である方のおかげで合格できたと思っています

 

 ハン検初受験でいきなり1級は無謀だと…

 試験は段階を経て上がってゆくものだと…

 1回きりならどうするかと自問自答して受験にてついてはかなり迷いました。

 

 先生からはひと言シンプルに「自分がどうしたいか」と言っていただき、このひと言に背中を押してもらい1級受験を決意できたのでとても嬉しかったことを覚えています。

 合格を目指すからには1年計画でやってみようと決めました。

 

 そして12月下旬から、記述問題 の日本語→韓国語に翻訳する短文レッスンを始めました。先生のレッスンは「正鵠を射る」これに尽きます。

 レッスン中はまだまだ即答できないのですが、ともてワクワクしながら学んでいます!

 週1回10問のペースで進めて試験まで約200問をノートに取りました。

 ノートは後で類似表現を追加しやすいように余白を残すのがコツです。

 100問は30分で朗読できる量なので、復習しやすく何よりレッスンが楽しいです。

 

 あとは第50回〜第58回の過去問に取り組みました。

 間違えた問題や初見の語彙をひろって問題集に書き込み、解説をじっくり読みながらコツコツ進めていきました。

 

 レッスンを進めるうちに先生の薦めで「좋은 생각」の定期購入を再開し気づいたことは、以前はわからない単語にマーカーでチェックしていたのですが、チェックが減って自分自身の語彙力が上がってきたと感じることができました。

 

 試験勉強は1日2時間を制限にしました。詰め込み過ぎず、満足する一歩手前で終えるようにしました。そして勉強の終わりには翌日の勉強内容を準備して終えるようにしています。

 

-ハングル検定の1級を目指した理由はありますか?

 

 2022年に小説などを10冊読み切ったことが学習の自信につながりました。

 1級の学習を始めてみてわかったことですが、読書ノートに書き取っていたわからない言葉たちに、1級受験対策をしながらたくさん出会えました。

 1級の出題に制限はないと言われますが、ネイティブがあたりまえに知っている慣用句や四字熟語など、1級学習中に触れた様々なコンテンツで見聞きしました。

 合格トウミに掲載されている表現が日常的に使われるものばかりだったからです。

 

 そうした経験から「韓国語試験の最高峰」「出題範囲制限なし」の1級とはどんな世界なんだろうと好奇心でいっぱいになりました。ダメなら来年2級から勉強すればいいし、今回は中間テストのつもりで受けようと決めました。

 

-上級受験者を目標にしている方々と共有したい想いはありますか?

 

 私は1級受験が初めてのハングル検定試験でした。また対面で韓国語会話をしたのも2次面接が初めてでした。私のように「普通」の人でも、努力とモチベーション次第で合格できるということを皆さんに伝えたいです。

 2次面接で語学力を評価していただくのも貴重で忘れられない瞬間です。

 コロナ禍を機に学び方が多様になったように、受験の動機も様々でよいのではと思います。

 

-資格取得後の目標がありますか?

 

 私は渡韓したことがないのですが、それがむしろ反骨精神にもなりました(笑)

 いつか訪れた時に「韓国語上手ですね」ではなく「韓国人だと思った」、こう言われるように会話の瞬発力を磨きたいです。

 

 11月に実施される秋季の第60回試験も1級を受験予定です。1年やり切ってみてどうなのか挑戦しようと思います。

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