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ハングル検定 上級受験者 インタビュー vol.2

1級 合格者 扇仁志 様

 

 その行動力で韓国の大人気バラエティ番組に1年半も日本人代表として出演されていた扇仁志さんに、韓国語との出会いから学習方法、今後の活動などについてインタビューしました。その内容を学習者の皆さまと共有します。

 

「今回第59回試験で初めてハングル検定1級を受験しました。」

 

 1級受験に向けての実際の準備期間はそれほど長くありません。試験対策のための教材を購入したのは試験の2カ月前、4月になってからです。

 それまで試験対策はしていませんでしたが勉強をしていなかったわけではなく、今まで多様なジャンルの韓国語に接してきました。対策を始めてからは出題範囲の決まっているジャンルから攻略しました。

 

 受験にはどう対策するかのセオリーがあり、本来は過去問から攻めないと方向性が定まらないことは理解しつつ、打ちのめされたくなかったので過去問は試験のひと月半前から勉強しました(笑)。

 さすがに試験がせまってきたので過去問を解いてみたのですがバツだらけで、その時は案の定もう打ちのめされて次の11月試験に勉強の焦点を合わせようと思っていました。

 でもやはり普段から意識的にニュース記事を読んだり、SNSでいろんな方がいろんな記事を投稿されているので、それを読んだりしていました。

 

「面接は手が震えるくらい緊張した。」

 

 過去問もやりましたが今回の1級もとても難しかったです。それでも例年に比べて合格者が多かったのは学習者全体のレベルが底上げされているのを感じます。私も普段SNSを見ながら朝活をしている人の多さに背中を押されています。他の方の投稿がモチベーションの維持につながっています。

 今は当たり前に良質な韓国コンテンツが身の回りにある環境が本当にいいと思います。この間コロナの影響で外に出られない分、韓国からたくさんのコンテンツが来てくれました。これは本当に大きかったと思います。

 

-韓国語を勉強するきっかけはなんですか?

 彼女が韓国人で、だから勉強するわけではないですが韓国語に触れる機会は多かったです。

 当時韓国のバラエティ番組でランニングマンが流行っていて出演者のイ・グァンスが好きでした。体を使った大きなリアクションが多く、言葉が伝わらなくても面白かったんです。その番組で使われていることばを覚えて使ってみたことがあります。実際にちょっと覚えた韓国語を使ってみたときの楽しさを覚えています。

 

 まさに韓国語に興味が出てきていた頃、大学が履修選択の時期で授業を決めないといけなかったのですが、ちょうど韓国語の授業があり韓国語の勉強にもなる、韓国人の彼女からも習えるので一石二鳥かと思い選択しました。学習のモチベーションは高かったので、授業も最前列に座って前のめりで参加しました。学習を始めてすぐに語学として好きになりました。韓国語が好きだというのが私の1番のモチベーションだと思います。根本的に「好き」という思いが強いので、やめないで学び続けてこれたのだと思います。

 

 学習を続ける中で、韓国では비정상회담(非頂上會談、非首脳会談)という番組に日本人代表として出演していましたが、やっぱりなにか国の代表というよりは1人の民間人としてコミュニケーションに関わっていきたいなという気持ちが強くなりました。

 

-韓国の学習歴について。

 大学のころからなので10年ほどです。大学3年のときに外交官になろうと思っていました。

 

-ハングル検定の1級を目標とした理由がありますか?

 韓国語を勉強している人たちにとってハングル検定1級合格者への評価が高く、韓国語ができると胸を張って言いたかったのが理由です。日本での活動の第一歩として、1級合格を目標としました。

 

-資格取得後の目標がありますか?

 ハングル検定1級の合格が自信になりました。私は自分に自信がないので資格で自信を持つという面があります。1級合格ということが私を見てくれる人にも信頼感があり安心して見てもらえると思うので、今後は勉強アドバイザーのような活動をしたいと考えています。

 

-韓国語は現在の職業と関連がありますか? 

 現在は観光案内として韓国からの観光客を案内しています。私の韓国語には特徴があるようで、私に気づいてくれる韓国人もいて嬉しいです。

 

-主な韓国語の学習方法、教材はなんですか?

 合格トウミ、過去問の他に慣用句ことわざ四字熟語など、文法に関しても勉強しました。過去問が以前よりとても見やすくなったと思います。

 

 今回の勉強方法としては、1級なので出題範囲に限りのない単語を覚えることはやめました。公式過去問題集をさかのぼって、知らない単語を習得するようにしました。

 トウミはスキマ時間で勉強するのが基本スタイルで、単語を1ページずつ見ていきました。ページをパラパラみるのではなく、1ページ、各単語を何度も見て自分の中にインプットしていく方法です。昔からの学習方法なのですが、単語を覚えているかどうかは確認しません。ひたすら何回も脳に認識させます。脳科学を勉強したことがあるのですが「単純接触効果」というのがあって、いかにそれを長く見たかでなく、何回その単語に接したかが重要なんです。1ページを1回だけ見たら置いておいて、次にまた見たときに同じことをします。それを1ページずつやりました。それでも試験で知らない単語がでてきたときには、知っている知識を総動員して解くしかないです(笑)。

 

 あとは慣用句と四字熟語を勉強しました。これは意味を理解しないと覚えられないので、実際にどう使うのかが例文で記述のある本で勉強しました。

 ハングル検定1級試験は1点にこだわる必要があります。見たことがあるのに解けないというのが一番悔しいので、しっかりと意味を理解する必要があると思います。

 

-上級受験を目標としている方々と共有したい想いはありますか?

 

 ハングル検定という試験がありその合格を目標にすることで、上級者の勉強はとても引き締まっていると思います。韓国語は確かに日本語と近いのですが、もちろん違いもある。近いし同じだけど違うポイントがあることが私のワクワクするポイントです。その絶妙な違いや差を楽しむマインドが大切なので、皆さんにもぜひ沼ってほしいと思います。

 学習には楽しくない時間もありますが、それは伸びるための時間だと思って頑張ってほしいです。学習したらぜひ韓国に行って実践してほしいです。

 

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